波止浜ぶらぶら歩き

小島 おしま 砲台(陸軍芸予要塞 ようさい 来島 くるしま 要塞)

日露戦争直前の明治35(1902)年に築造された陸軍の要塞跡で、ロシアバルチック艦隊の芸予海域侵入を想定して、中部堡塁 ほうるい には28センチ榴弾砲 りゅうだんほう 6門が設置された。現在、砲台・火薬庫・発電所・探照灯台・観測所などの遺構やNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」で使用された28センチ榴弾砲レプリカが設置されている。かつての軍道がツバキ並木となっていて、標高約100mの観測所跡(頂上)からの眺めは絶景。波止浜 はしはま 港観光桟橋(渡し場)より定期船で10分。

  • 28cm榴弾砲レプリカの写真
    28cm榴弾砲レプリカ
  • 中部堡塁跡の写真
    中部堡塁跡

来島 くるしま 城跡(日本遺産)

戦国時代に活躍した村上海賊の一派・来島村上氏が拠点とした海城 うみじろ 。来島海峡航路をにらむように立地する。周囲850mの小さな島で、潮がひくと岩礁 がんしょう から村上海賊が使用したであろう繫船用 けいせんよう の柱穴跡(ピット)が姿を現す。石垣も残り、削平された頂上の本丸跡にたつと、海賊頭領の気分を味わえるかも。波止浜 はしはま 港観光桟橋(渡し場)より定期船で5分

  • 岩礁ピット跡の写真
    岩礁ピット跡

造船長屋の波止浜 はしはま

八木商店本店資料館から徒歩1分余りで、波止浜湾に林立する造船工場群と狭い湾内に係留された大型船を目のあたりにすることができる。進水式に巡り合えると幸運かも。

  • 波止浜湾の写真
    波止浜湾
  • 波止浜湾上空(2007年8月撮影)の写真
    波止浜湾上空
    (2007年8月撮影)
  • 昭和初年の波止浜湾(絵葉書より)の写真
    昭和初年の波止浜湾(絵葉書より)

カーブ駅のJR波止浜 はしはま

JR四国・予讃 よさん 線の無人駅。サイクルトレインが停車する、しまなみ海道最寄りの鉄道駅。八木商店本店資料館からは徒歩15分。大正13(1924)年12月1日開業。駅が旧波止浜町の郊外に設置され、ホームがカーブとなった背景は、塩田への敷設 ふせつ を拒んだ塩田地主らの要望があったといわれる。波止浜町は昭和30(1955)年に今治市に編入合併し、波止浜塩田は昭和34(1959)年に廃止された。

  • JR波止浜駅の写真
    JR波止浜駅
  • 波止浜塩田(入浜の採鹹作業)の写真
    波止浜塩田
    (入浜の採鹹作業)
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